20代の本音を調査!「若者のコンビニ離れはナゼ? どうすれば…」
【続・コンビニが日本から消えたなら 渡辺広明×原田曜平先生×大学生研究員でガチ対談①】
■映えが購買のきっかけに強く作用
内山:あとは、「食べられるお花」とか、ストーリー映えするメニューが揃っているカフェが流行っています。やっぱり消費がそちらに流れていると思います
伊藤:僕の場合、コンビニへは、飲み物目当てで行くというイメージがほとんどです。
渡辺:コンビニはもともとペットボトルや缶などの清涼飲料と紙パックのチルド飲料の販売でしたが、カウンターコーヒーの展開で飲料売上が上乗せになり、カウンターコーヒーが飲料の売上の25%前後を占めるまでになりました。さらに新しく、スムージーなどチルド系のカップ飲料、エナジードリンクなどが増えているんで、伸びている商品が以前より多様化してますね。
大学生研究員の皆さんが選んだコンビニ飲料BEST3はコレ!
伊藤:タピオカやインスタ映えの飲み物が登場して、飲むこと+SNSに上げるという目的があるので、そちらへ消費が流れてしまっていると思います。
原田:専門店のタピオカはインスタ映えするけど、コンビニのタピオカはインスタ映えしないってこと?
伊藤:コンビニのタピオカはパッケージが包装されていて、中身が見えない。
渡辺:たま~に中が見えるのあるけど、見えづらいってことだよねタピオカ感が。
伊藤:そういう点で、インスタ映えしないのかなって。それよりはインスタ映えするお店のにって流れてしまう。
渡辺:現状のコンビニでは、日常買い目的の人がほとんどだろうという分析から、インスタ映え重視の品揃えではないけど。新商品ではパッケージで工夫の余地はあるかもですね。みなさん、コンビニで飲み物を買っていないという訳ではないんですね。回数が減っていると。
相馬:私は、実家暮らしなんですけど、コンビニで「何を買うか、何を買わないか」と考えたところ、コンビニで買うのは、紙パックの飲料、デザート、お菓子、おにぎり、サラダ、チルド商品。コンビニで買わずに専門店で買うものは、本、文房具、パンですね。
原田:文房具はさておき、やっぱり、本物感を求めるのものは専門店へ向かっている。本物を真似るんだろうけど、所詮真似にとどまっていてと感じてしまう…。
渡辺:実は文房具が、この20年間くらいコンビニで売り上げを落としているものの象徴で。専門店嗜好とは逆バージョンで100円ショップへ取られちゃったんですよ。お金使うところは使って、使わないところは100円ショップへという。
原田:研究員の皆さん=ジェネレーションZ世代は、どっちかじゃないんですか? 例えば、おしゃれなという観点で文房具を選ぶならPLAZAとかLOFTへと。
一同:LOFTです。
原田:LOFTか100円ショップ。両極のみで、真ん中が存在しないということか。ということは、コンビニ業界もコストで勝負するコンビニと、付加価値で勝負するコンビニに、二極化していくということも考えられると…。
第2回へ続く